清水明さん
清水明さんは、善光寺の仲見世通りに面した旅館「いづみや旅館」の若だんなです。
物心がついた時から善光寺境内が僕の遊び場だったと笑顔で語る清水明さん。
「六地蔵の前で夕暮れまで遊んでたよ」と昔をなつかしむ目は優しさに溢れていてほんとうに楽しそうに語ってくれました。
いづみや旅館を、仲見世を、善光寺を今日まで見続けた目は、さらにきちんとしたビジョンで将来をも見ています。
清水さんのようにこの地で仕事をされる方々にとって目先の評価ではなく長い時間軸でどうしたいのか、どんな影響力を持ったらいいのかを考えていらっしゃるような気がします。
それは歴史と格式のあるこの地に生きる者の宿命みたいなものなのかもしれません。
「人生をやりなおすならどんな職業を選びますか」と言う我ながらチープな質問にもきちんと答えてくれた誠実な方です。
「特にありません。今の自分のやってることが全てでやりなおすつもりはありません。」
自分の信じた道を歩く人は「信念」と言う心の軸がある限りかんたんに動じたりはしないのかもしれません。
「時間があったらスノボーをやりますね」と開放された時のことも話してくれました。
しかし清水さんの目はしっかりと善光寺の、仲見世の、いづみや旅館のことを片時も忘れませんよと語っていました。
その軸足はしっかりと善光寺の石畳の道に根付いていました。
湯田利男:取材・記事
島崎広和:写真
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